粋人館 はなれ家 「序庵」

ご挨拶

料理長

塩谷 直也

Profile

出身は奈良の吉野の山奥で育ちました。天理、大阪、京都、そして2013年の11月から愛別に移住してきました。料理の道は京都に移った頃から始めて、今年で8年目になります。和食の会席料理のお店を中心に経験を積んできました。まだまだ料理の道を極めるには道程は果てしなく長いですが、この粋人館という恵まれた環境で追求したいと思います。

譲り受けたのは、90 年を超える建造物です。

ここ旭川の愛別は、有名な旭山動物園から車で約30分という場所。鉄道の駅がある分、私の生まれた奈良・吉野よりも都会といえるかもしれません。しかし人の温かさは、この数ヶ月住んでみて都会との違いがよく分かります。自然環境については、私の田舎である吉野とは違い、田や畑の長閑な田園風景や、2000m 超の大雪山系の眺望、白樺の林、北海道の大自然が凝縮されていると感じました。そして「きのこ」という食材、「玄米」に「蕎麦」、どれも今の世の中のニーズである健康志向を押さえた貴重な資源を持った町だと思いました。しかしいま、愛別という町は商店街の多くはシャッターを閉ざし、車で移動する人の通り道となっています。ここ『粋人館』は、そんな中に2014年4月にオープンしました。もともとはまだ町が活況であった中、1922年、米穀や味噌で財を成した上西弥助氏が、本州から大工棟梁と庭師を呼び寄せて建造された木造住宅なのです。90年を超えて守り続けてこられたこの上西邸を譲り受け、「愛別の灯をもっと明るくしていきたい」、という思いから、まずは『はなれ家 序庵』としてスタートいたしました。

小さな冒険の始まりです。

この愛別でお店を開く事は、一つの冒険だと世間の人から見られると思います。しかし、逆の発想で、ここから更に発展させる事のできる要素が秘められていると、オーナーや粋人館のスタッフ全員が考えているのです。今は、「離れ家 序庵」という小さなお店だけですが、メインである旧上西邸本館の工事もいよいよ始まり、ますます可能性が膨らんでくるのを感じます。
実際「粋人館」という長い物語の「序章」が始まったばかりで、これからまだまだ大きな変化がこの「粋人館」に、いや愛別町に起こることでしょう。それがどれだけの成果を生み出すか、私の稚拙な想像力では計り知れません。しかし、その変化にきっちりと対応し、来られたお客様全ての皆さんに喜んで頂ける料理を提供し続けたいと思います。
まだ、全国的に「愛別」という町の知名度は低いかも知れませんが、いつか「愛別町って"粋人館"のある所だよね。」と世間に認識されるようなお店にする事が目標です。

愛別という場所の"旬"を、ご提供していきます。

利便性に富んで「旬」が分からなくなり、「その季節にとれる食材を食す」という単純な事を見失ってしまってきたので、様々な病気や疾病が問題化されてきているのではないでしょうか。
私たちは、和食の原点に立ち返り、旬を逃さない料理を食べて頂きたいと思います。愛別産の「きのこ」「玄米」「蕎麦」を中心に、他の野菜や、山菜、北海道の水産物の旬を活かした料理を提供して参ります。世界文化遺産に「和食」が登録されたのも追い風といえます。日本人の根っこの部分に訴えかけられるような料理を目指していきます。